3月16日に掛川市で市主催による原子力市民学習会が開催されました。
講師は東京大学地震研究所教授の纐纈一起(こうけつかずき)氏で、テーマは「来るべき地震災害と原子力発電所」です。
講演の前に松井市長の挨拶がありました。松井市長は「福島のようなことがあってはならない、市民の生命と安全を守る、安全安心が確保されなければ再稼働は認められない」と力強くお話されました。
纐纈氏は、地震、東日本大震災、原発事故についてお話をされ、そして「科学の限界、あいまいさ」「原発の耐震安全性も限界のある科学に基づいている」ことを強調されました。
質疑応答の時間があり、私は、現在中部電力が建設している浜岡原発の防波壁について聞いてみました。東日本大震災では、津波が巨大な防波堤を破壊しました。そのため、浜岡原発の防波壁が津波に寄って破壊され原子炉建屋に激突するのではないかと心配です。
纐纈氏も私と同じ事を懸念されていました。
これまでの市主催または共催の原子力と放射能に関する学習会は、どちらかというと「原発は安全、放射能はあまり心配しなくて良い」という内容だったように思います(「100mSvの被ばくは胎児の身体への影響はない?!」菊池透氏の講演会)。しかし、この学習会では、講師の纐纈氏が事実を淡々とお話されたこと、また科学の限界についても言及され、私は信頼できる内容だなと思いました。
この学習会を通して、行政や電力会社任せではなく、地震、原発の危険性については、自分で考えることの大切さを改めて感じました。
纐纈氏、掛川市の皆さん、ありがとうございます❤
掛川市は、住みやすいとても良いところです。また松井市長、掛川市職員の皆さんは、市民の声に耳を傾けて下さいます。「自然再生エネルギーへの取り組み」「ヨウ素剤の各家庭への配布を含めた原発震災の防災計画」について、市と市民が一緒になって考えていけたら良いなと思いました。
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掛川市
東京大学地震研究所 災害科学系研究部門 応用地震学研究室 教授 纐纈 一起 (こうけつ かずき)
YOMIURI ONLINE ジャンボ機250機分の波、世界一の防波堤破壊 2011年3月21日
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2010年の浜岡原発の発電量は中電の全発受電電力量の10.8%