9月にドイツ人ジャーナリストのアンドレアスさんが浜岡原発に取材に来られました。アンドレアスさんは、牧之原市の長野さん(92歳)と御前崎市の伊藤さんご夫妻にも取材をされました。長野さんと伊藤さんご夫妻は20年近く原発の危険性を訴え続けています。
今でこそ脱・反原発活動は、全国各地で行われ、一般市民が原発の危険性を訴えています。しかし、東京電力福島第一原発事故が起きる前までは、ほんの少数の人たちが原発の危険性を訴えるだけで、また原発の危険性を訴えること自体が大変なことでした。
まず、原発についての学習会ができませんでした。というのも会場を貸してくれる公共施設がなかったのです。また「住民運動を正しく政府に伝えるために話しを聞きたい」と地元の警察官や公安調査庁の職員の方が長野さんと伊藤さんの家を訪ねて来ることも度々あったそうです。そんな時も長野さんは警察官や公安調査庁の職員の方にも原発の危険性を話をされたとか。
相手が誰だかはわかりませんが、お話を聞くと驚くような内容の嫌がらせもあったようです。しかし、長野さんと伊藤さんご夫妻は原発について口をつぐむことはありませんでした。
ドイツ人ジャーナリストのアンドレアスさんが、伊藤さんに「大変な状況でも、なぜ自分の意志を変えず自分の意見を主張し続けることができたのですか?」と尋ねたところ、
「危険なことを危険だと言い続けてきただけです」と伊藤さんは静かに答えられました。
一聞、簡単そうですが、これは実はとても難しいことです。
静岡県には、長野さんや伊藤さんご夫妻の他にも、浜岡原発を考える静岡ネットワーク (浜ネット)など原発の危険性を長年訴え続けてこられた方たちがいらっしゃいます。こうした方たちに、私は心からの敬意を表します。
長野さん、伊藤さんご夫妻らが執筆された「浜岡原発の危険!住民の訴え」
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2010年の浜岡原発の発電量は中電の全発受電電力量の10.8%