浜岡原発の防波壁

中部電力は、東日本大震災による福島第一原発事故を受け、浜岡原発における津波対策を策定しました。*1 その津波対策の一つが、コンクリート製の防波壁の建設です。
防波壁の建設工事は、2011年9月21日に開始し、2012年12月に完了予定です。*2
菅直人前首相は、2011年5月6日に、確実な津波対策が完了するまで浜岡原発の運転停止を、中部電力に要請しました。中部電力は、防波堤完成後、浜岡原発の再稼働を計画しています。*3

防波壁の概要*245678
天端高さ:T.P.+18 メートルの防波壁を建設
長さ:総延長約1.6キロ(内1.5キロが前面の海岸、浜岡原発1〜5号機の敷地に沿って建設、防波壁の両端部は盛土でT.P+20メートルにし、T.P+20メートル以上の地山に接続)
地中壁長さ:15〜40メートル
基礎構造:地中壁(鉄筋コンクリート造、岩盤部に根入れ)
壁部構造:L型よう壁(鋼材と鉄骨・鉄筋コンクリート複合構造)
工事開始日:2011年9月21日
工事完了予定:2012年12月
工事費:概算約1,000億円 
*T.P.+18mの防波堤を越える津波が仮に発生し、敷地内に浸水した場合でも、「海水冷却機能の維持」と「建屋内浸水防止・機器室内浸水防止」対策を取り、原子炉を「冷やす機能」を確保する。*9
*T.P.:東京湾平均海面

東日本大震災の震源地は、三陸沖でマグニチュードは9の巨大地震でした。宮城県栗原市では、震度7、最大加速度2,933ガルを記録し、津波は、岩手県宮古市で39.7メートルに達していました*1011121314 津波により、三陸海岸沿いの防波堤(海上からの高さ約8メートル、厚さ約20メートル)は、破壊されました。*15 

予想される東海地震が、東日本大震災以上の規模の地震だった場合、中部電力の津波対策とは充分とは言えないと思います。また防波壁が津波の安全対策になるのかも、非常に疑問です。なぜなら、防波壁が津波により破壊され、防波壁のコンクリートの断片が、原子炉建屋に激突するのではないかと心配だからです。原子炉建屋内の浸水対策は大丈夫ないのでしょうか?

防波壁を建設するよりも、浜岡原発は再稼働せず廃炉とし、使用済み各燃料を、津波の心配のない場所で保管するのが一番有効的だと思います。では、使用済み各燃料の保管場所はどこが良いのしょうか? 場所探しが問題です。静岡県で要らないものは、他県でも要らなし、日本で要らないものは、海外でも要りません。

*1:中部電力HP、レスリリース2011年、浜岡原子力発電所における津波対策について
*2:中部電力HP、トピックス2011年、浜岡原子力発電所 防波壁の設置に伴う本体準備工事の着手について2011 年 9月 13 日
*3:経済産業省HP、News Release 平成23年5月6日 原子力安全・保安院、浜岡原子力発電所の津波に対する防護対策の確実な実 施とそれまでの間の運転の停止について
*4:中部電力HP、2011年度経営計画説明資料2011年5月、浜岡原子力発電所における災害対策②2、津波に対する評価・安全性(P5)
*5:中部電力HP、発電所の運営に関するピックアップ情報、津波に対する浜岡原子力発電所の対応状況について、1.浜岡原子力発電所における津波に対する設計上の配慮
*6:中部電力HP、プレスリリース2011年、浜岡原子力発電所における津波対策について2011年7月22日
*7:中部電力HP、2011年度経営計画説明資料2011年5月、東北地方太平洋沖地震を踏まえた浜岡原子力発電所の対応13■浸水に対するさらなる裕度向上対策、防波壁の設置(P6)  
*8:中部電力HP、2011年度第一四半期会社説明資料2011年8月、防波壁などの配置状況18、防波壁の構造19(P22、23) 
*9:中部電力、浜岡原子力発電所からのお知らせ(内容)浜岡原子力発電所における津波対策について
*10:農林水産省HP、プレスリリース、東日本大震災について〜東北地方太平洋沖地震の被害と対応〜平成23年5月9日
*11:国立国会図書館HP、ISSUE BRIEF 東日本大震災の概況と政策課題 国立国会図書館 ISSUE BRIEF NUMBER 708(2011. 4.26.)(P5)
*12:毎日jp 東日本大震災2011年3月12日、最大加速度2933ガル 宮城県栗原市で
*13:msn産経ニュース 津波遡上高39.7メートル 明治三陸地震の記録更新 2011.9.15
*14:共同通信社、東日本大震災(ニュース特集)宮古で津波39・7メートル 土木学会特別委が報告
*15:YOMIURI ONLINE ジャンボ機250機分の波、世界一の防波堤破壊 2011年3月21日

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浜岡原発の防波壁 への2件のコメント

  1. 樹神 宣弘 より:

    21年前、宮脇先生の鎮守の森構想の講習を受けたことを思い出します。5/27中日で瓦礫を活かす、を見つけアマゾン検索の結果在庫なし。6/2再検索で在庫を見つけ注文,翌日NHKラジオで掛川市のタブの木15000本植樹構想のニュースを聞き、午後、図書宅配、夜、報道特集で大槌町の瓦礫をマウントにしたタブの木植林構想の話と、感動の一日でした。大津波は海抜15~20mの地域は財産を根こそぎさらってしまいましたが、タブの木の屋敷林は家屋全部を守り抜きました。美保の松原も津波第一波で根こそぎへし折られて,その木が家屋や車をなぎ倒していくことは間違いありません。沿海部の人たちは、大津波で逃げようがないから死ぬしかない、とあきらめの言葉も聞きます。タブの木一本でも引き波で海に流される人の命を救うことができます。時ノ寿の森クラブの植樹活動が県全体に広がり、沿海部のタブの木一本植樹活動が住民の命を大津波から救う大構想が大きな波紋に広がることを念じています。中電の一千億円のコンクリート塀よりも福岡発洋上大型風レンズ発電構想1200~1300億円で原発一基分のほうが国民の支持を得やすいですね。まずは東電も悪あがきせず、日航のように再出発してもらうしかないでしょうね。

    • 樹神様
      ご訪問、コメントありがとうございます。
      >時ノ寿の森クラブの植樹活動が県全体に広がり、沿海部のタブの木一本植樹活動が住民の命を大津波から
      >救う大構想が大きな波紋に広がることを念じています。中電の一千億円のコンクリート塀よりも福岡発洋
      >上大型風レンズ発電構想1200~1300億円で原発一基分のほうが国民の支持を得やすいですね。
      同感です。東日本大震災でもコンクリートの防波堤より、自然の防波堤の方が津波を防げたというニュースもあります。
      NPO法人時ノ寿の森クラブ 森の防波堤づくり植樹祭in掛川~1400人の手で15500本が植えられる~
      自然とともに謙虚に生きていきたいです。宮脇先生のお話は機会があればぜひ聞いてみたいです。これからもどうぞよろしくお願いします。

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