静岡県の被災地のがれき受け入れについて

現在、静岡県島田市の被災地のがれき受け入れについて、頻繁に報道されています。
川勝平太静岡県知事が、岩手県大槌町と山田町のがれき受け入れを表明され、静岡県内の市町に協力を要請ました。その要請に一早く応えられたのが、桜井勝郎島田市長です。*1 しかし、がれき受け入れを不安に思い、反対署名を集めるなど、島田市に受け入れの中止を求める反対署名が届けられました。*2

掛川市にも、被災地のがれき受け入れについて不安に思うお母さんたちがいます。
このお母さんたちにお話を聞きました。
被災地支援はしたいと思っています。しかし、放射能のことはわからないことが多く、専門家によっても意見が違います。何世代も先のことを考えると、放射性物質が含まれている可能性のがれきを、受け入れることについては不安です。それに、被ばくは最小限に抑えた方が良いと思います。
国や電力会社は、「原発は安全だ」と言い続けてきましたが、福島第一原発では放射能漏れ事故が起きました。その上、事故後、SPEEDIの情報を米軍には伝えても国民に伝えなかったこと、国が安全だと言っていた「食材に含まれる放射線量の基準値」が厳しくなるなど、国の言うことを本当に信じて良いのかわからず、不安です

このお母さんたちは、放射能について自分たちでも勉強し、また「質問とお願い」を文書で、掛川市に堤出しました。自分の子どもたちだけを心配するのではなく、受け入れる事になった場合の焼却処理にあたる市の職員の方の健康被害についても心配をしています。

被災地のがれき受け入れ問題の根底にあるのは、「行政」と「市民」の間にある「不信感」なのではないでしょうか? 静岡県そして島田市が、受け入れを表明する前に、がれき受け入れについての方針、焼却施設のことなど情報公開をし、不安に思う市民の意見を聞く機会を設けられていたら、状況は今とは少し変わっていたかもしれません。

放射能についてはわからないことが多く、被災地のがれき受け入れ問題だけでなく、農水産物の放射能汚染問題など、誰もが納得できる解決策はみつからないでしょう。
しかし、行政は市民が知りたいと思う情報を公開し、対立ではなく、行政と市民が根気強く対話を続けることで、「行政」と「市民」の間にある「不信感」を解消し、何らかの対策を考えて行くしかないのだと思います。

被災地瓦礫受け入れについての質問、お願い」を掛川市に提出したお母さんたちのお話によると、環境課の職員の方がとても丁寧に対応して下さり、ご回答を下さるとお約束して下さったそうです。給食の食材の放射線量測定(国が定めた基準値以下であっても、計測値を公開して下さっています!)など、掛川市は子どもの命を第一に考えた行政をして下さっています。
お母さんたちと一緒に、掛川市会議員の皆さま(全員ではありません)にも、この「質問とお願い」をお渡ししました。お時間を取って聞いて下さった、議員の方もいらっしゃいます。ありがとうございます

静岡県HP静岡県における災害廃棄物の広域処理について 
1-2静岡県の基本的考え方
・岩手県大槌町と山田町のがれき600トン程度の受け入れを検討
・放射性セシウムの濃度は、人の健康に対するリスクを無視できるクリアランスレベル100Bq/kg以下を確認(2011年12月7日計測)

掛川市のお母さんたちが市に提出した「被災地瓦礫受け入れについての質問、お願い
この文書の中で以下のことを質問しています。
1)被災地より瓦礫を受け入れる場合について
・被災地の瓦礫の放射性物質の検査帰還と採取方法
・検査場所と検査する核種
・費用
・受け入れる瓦礫の放射線量の基準値(国の基準値なのか、掛川市独自のものなのか?)
・受け入れる量
・焼却場所
・灰の処理方法と処理される場所
・放射線量の基準値(国の基準値なのかそれとも掛川市独自のものなのか?)
2)空気中のセシウム拡散の不安
・焼却した場合、大気中への影響について調査がされるのか?
・焼却施設のフィルターの種類
3)運搬、焼却、灰処理に関わる職員の方々の健康管理・補償
・瓦礫処理作業時の被ばく防護
・健康被害がでた場合の補償
 
掛川市のお母さんたちが掛川市に提出した「被災地瓦礫受け入れについての質問、お願い」は⇒こちら
掛川市議会議員の方にお渡しした手紙は⇒こちら
掛川市内の報道機関の皆さまにもお手紙とともに「被災地瓦礫受け入れについての質問、お願い」を送りました。

松井三郎松井市長からの回答は⇒こちら

*1:@SHIZUOKA 静岡新聞 被災地がれき焼却 川勝知事、自治体に期待(2011/11/ 1)
*2:@SHIZUOKA 静岡新聞 島田がれき受け入れ 2382人の反対署名、市長に提出(2012/1/11)
NHK NEWS WEB SPEEDI情報 米軍に提供(2012年1月17日)(この記事はすでに削除されています) 
日テレNEWS24 SPEEDI 試算、国民公表前に米軍に提供 2012年1月17日
Woman excite. 文科省SPEEDI拡散予測の住民への公表遅れ 藤村長官「事実関係違うところがある」(ニコニコニュース)2012年1月17日
内閣官房HP、食品中の放射性物質の新たな規制値の設定について、平成23年11月2日 【厚生労働省提出資料】 
静岡県HP、静岡県における災害廃棄物の広域処理について 
島田市HP、がれきの広域処理について  
msn.産経ニュース 震災がれき、受け入れ目安「100ベクレル」 静岡県、国基準より厳しく 2012.1.14
@SHIZUOKA 静岡新聞 震災がれき受け入れ問題 静岡県内混迷(2012/1/22)

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静岡県の被災地のがれき受け入れについて への2件のコメント

  1. ちゃぼ より:

    何度かブログを拝見させていただいてる者です。

    “瓦礫受入れ”について、県外の方の思いを知りたいと思い、検索したところ、こちらに辿り着きました。

    私は、岩手県盛岡市に住んでいます。
    大きな被害には遭いませんでしたが、地震がきっかけで、勤めていた会社は倒産し、無職となりました。

    私のことはさて置き、瓦礫受入れ問題については、様々な方の意見を目にしてきました。

    疎外感を感じさせる意見を目にしますと、やはり心が痛みます。
    それは、岩手に生まれ暮らしてきた事に、誇りのようなものを持っているからです。

    ただ、今回こちらにコメントさせて頂くのは、ブログの内容に、大変ありがたさを感じたからです。

    私は、出来ることならば、広域処理を受入れてもらい、早く地元に人と活気ある生活が戻って来ないかな…と思っています。

    それが本音でありますが、瓦礫受入れに対して、ひたすら反対意見だけでなく、放射線についてお勉強なさったり、質問や意見を提出されたりと、関心を持って下さる事に、ありがたいと思わずにいられませんでした。

    同じ岩手県民ですら、内陸部に住む人達の被災地への関心が薄れかけていると感じますから、尚更、関心を持って下さる県外の方々には、感謝しなければと思います。
    それと同時に、申し訳ない気持ちでもあります。

    瓦礫のない地域の人達が、今回の災害瓦礫受入れに、不安と恐怖を感じるのは当然だと思うからです。

    とにもかくにも、どのような形であったとしても、被災地を頭に置き、議論し、可能な限り理解しようとして下さる事に、感謝申し上げたくて、コメントさせていただきました。

    思いは違くとも、人として共感いたします。
    ありがとうございました。

    • ちゃば様
      ご訪問、コメントありがとうございます。

      >私は、岩手県盛岡市に住んでいます。
      >大きな被害には遭いませんでしたが、地震がきっかけで、勤めていた会社は倒産し、
      >無職となりました。
      私が想像する何倍も被災地の方たちは、今も厳しい状況にいらっしゃるのだと、改めて感じました。
      そうした状況において、このブログを訪問し、お心遣い溢れたコメントを下さるちゃば様に、お人柄を感じます。

      私が、広域処理に不信感をいだく第一の理由は、産廃業者や大手ゼネコンの利権問題を感じるからです。
      また、少量であっても可能なら放射性物質が付着しているがれきは、高い運搬料を使って、日本全国に送り処理する必要はないと思っています。
      しかし、その一方で、他都道府県が受け入れず岩手だけで処理した場合、岩手の人たちはどう思い、そして岩手の環境への影響はどうなるのだろうという気持ちは常にあります。
      そのため、ちゃば様のコメントを読み、胸が突かれるような思いになりました。同時に、この岩手のちゃば様の意見を聞けて、本当に良かったと思っています。

      >とにもかくにも、どのような形であったとしても、被災地を頭に置き、議論し、
      >可能な限り理解しようとして下さる事に、感謝申し上げたくて、コメントさせて
      >いただきました。
      そんな風に言っていただき、ただただ恐縮するばかりです。

      私は、被災地の復興、がれきについて、他県の一市民としてどうすべきなのか、何ができるのか、まだまだわからないことばかりです。
      岩手県のちゃば様とこうしてご縁ができたことを、心から嬉しく思います。
      ちゃば様、お仕事がみつかること、そしてちゃば様のご健康を、お祈りしています。
      これからもどうぞよろしくお願いします。

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