「原発を作った私が、原発に反対する理由」(菊地洋一著、角川書店)を読みました。
著者の菊地洋一さんは、東海第二原発、福島第一原発建設に関わった元GEの技術者です。原発建設の現場で、原発の安全性に疑問を持ち51歳からこれまで20年間、原発反対運動をされてきました。
原発建設現場で働いた人だけが知る、驚くようなことがたくさん書かれていました。
特に驚いたのが、菊地さんが原子炉よりも配管を心配されていたことです。
「原子炉内の配管というのは、どれほど注意深く、どれほど綿密に計算したところで、非常に複雑でしかも弱い。「通常運転でも壊れる可能性がある」「地震で壊れて当然」…(P27)
他にも「溶接部分をすり替えて、国の検査をクリア」(P44〜47)、作業員被曝の実態(P88〜90)など、原発は即刻止めた方が良いと思うことが、たくさん書かれてありました。
菊地さんは、講師として「エネルギーを使わないくらし」研修会に参加されていました。私はこの研修に参加した時に、「原発を作った私が、原発に反対する理由」を購入し、菊池さんともお話をさせていただきました。
「専門用語はなるべく使わずできるだけわかりやすく書いており、原発のことをよく知らない人にもぜひ読んでもらいたいです。
国と電力会社は、原発について嘘を言わないでほしい。そして国民は国や電力会社の言うことを鵜呑みするのではなく、自分で調べて本当かどうか確認してほしい」
原発を作った私が、原発に反対する理由
第1章 知られざる原子炉の致命的欠陥
第2章 原発建設現場の信じがたい真実
第3章 私が反原発に転じた理由
第4章 浜岡は二度と再開させてはならない
第5章 未来の子供たちを殺さないために
菊地さんが2011年4月17日中部電力に「浜岡原発運転停止」の申し入れをした時の様子は、You Tubeで3万回以上再生されました。
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