「浜岡原発を考える会」は、御前崎市の伊藤実・眞砂子ご夫妻が、1995年に立ち上げた会です。設立の時にはたくさんの仲間がいましたが、5号機増設が決まる頃には、ほとんどのメンバーが抜け、数人になってしまいました。
伊藤ご夫妻のご自宅は、浜岡原発から1キロ離れた場所にあります。
原発立地地域では、原発で生活の糧を得ている人が多く、また利害関係により、放射能の危険性や原発について否定的な意見を公に言うことは、現在も難しい状況です。
浜岡原発が建設された当時から、伊藤ご夫妻は、原発はよくないと思っていました。しかし、子育て、仕事で時間の余裕がなく、建設反対の署名をするぐらいで、独自で活動されることはありませんでした。
子育てが一段落し、地域のために何かできるこはないかと考えたと頃、浜岡原発5号機建設計画が浮上し、「これ以上危険な原発を増やしてはならない」と夫婦で行動を起こしました。
伊藤ご夫妻は、御前崎市で、物理学者の藤田祐幸氏やジャーナリストの広瀬隆氏の講演会を企画・実施するなど、さまざまな活動を通し、原発の危険性を訴えてこられました。福島第一原発事故以前は、国が原子力政策が推進し、安全性をアピールしており、脱・反原発活動を続けるのはとても大変でした。伊藤ご夫妻から聞く当時のお話は、まるでテレビドラマのようです。
伊藤ご夫妻は、国内外の報道機関からの取材、見学で訪れる学生や市民の方たちへの浜岡原発の案内、講演会で話をするなど、現在も、精力的に活動を続けています。
「放射能を出す原発は危険であり、孫子の代に危険な原発を残してはいけない」と眞砂子さんは私にお話して下さいました。
私が脱原発活動を始め、最初に浜岡原子力館を訪れた時に、偶然伊藤ご夫妻と知り合うことができました。
それ以来、伊藤ご夫妻には、たくさんのアドバイスやご協力をしていただくなど、とても親切にしていただいています。STOP!浜岡原発が活動が、これまで様々な活動を実施できたのは、伊藤ご夫妻をはじめ、長年脱・反原発活動を続けて来て下さった方たちが助けて下さるおかげです。
なぜ起きてしまったのだろう、なぜもっと早くから原発のことに関心を持たなかったのだろうと、福島第一原発事故のことを思うと、今も悲しく残念な気持ちになります。
しかし、福島第一原発事故がきっかけで、伊藤ご夫妻と出会えたことには素直に感謝したいと思います。
伊藤実氏のインタビュー記事:KYODO NEWS FOCUS: Residents near Hamaoka plant evasive about no-nuke future, Feb. 10 2012
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浜岡原発を止めても停電しません!
2010年の浜岡原発の発電量は中電の全発受電電力量の10.8%