浜岡原発運転停止後のSTOP!浜岡原発の活動

(期限付き)浜岡原発の全ての原子炉の運転停止 
2011年5月6日菅直人首相は、中部電力に対して、安全対策として中部電力が検討している新たな防波堤が完成するまで、定期点検中の3号機の他4、5号機も含め全ての原子炉の稼働停止を要請したと、表明しました。
5月9日に中部電力株式会社水野明久社長が、菅首相の要請を受諾することを表明されました。
5月15日に浜岡原発の全ての原子炉が運転停止をします。

運転停止中の危険性について
浜岡原発の運転停止は、とても嬉しいニュースです。
しかし、心配が完全になくなったわけではありません。
使用済み核燃料が完全に冷却し、廃炉になるまでは30年以上かかりますが、現在運転を終えた1、2号機や現在運転中の5号機は元々耐震性に問題があり、予想される東海地震によって大きな損傷が起きる可能性があります。
また、使用済み核燃料が完全に冷却するまでは、地震以外にも突発的に事故が起きる可能性もあります。福島第一原発4号機は地震発生当時、定期点検中で運転停止をしていましたが、3月14日に爆発事故を起こしました。

今後は運転停止中の防災対策について国、中部電力、県、浜岡原発30キロ圏内の市町に働きかけるとともに、浜岡原発で働く人たち、浜岡原発のある御前崎市の経済にも配慮して行く必要があります。
菅首相の稼働停止要請は、中部電力が津波対策の防波堤が完成するまでの期間としていますから、防波堤が完成する後、再稼働する可能性があります。

「STOP!浜岡原発」のこれから
「STOP!浜岡原発」はもともと、浜岡原発を即時停止し、原発に頼らない社会を作ること(廃炉)を目指しています。そして、「STOP!浜岡原発」の最終的な目標は、クリーンで安全な代替エネルギーの開発を進め、日本国内全ての原子力発電所の運転停止も目指しています。
私たち「STOP!浜岡原発」は今回の菅首相の要請を受けて、要望書の内容を少しだけ変更しますが(浜岡原発即時運転停止⇒廃炉)、今後も電子署名を続けて行きます。
これまでは浜岡原発運転停止を中心に活動をしてきましたが、今後は、福島の人たち、日本国内全ての原子力発電所の運転停止、自然エネルギーの開発についてなど活動の幅を広げて行きたいと思います。
「STOP!浜岡原発」は浜岡原発20キロ圏内の小さなグループです。そのため、たくさんのことはできません。
これからも、微力ですが、いろんな方と繋がって、原発に頼らない安心して暮らせる社会を作って行きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

心からの感謝を込めて
「STOP!浜岡原発」の活動にご賛同し、ご協力して下さった皆さま、
「STOP!浜岡原発」の要望書と署名を受け取って下さった中部電力、静岡県、議員の皆さま、
脱原発を表明し「STOP!浜岡原発」にメッセージをお寄せ下さった城南信用金庫さま、三上元湖西市長、河野太郎衆議院議員、
静岡市民を守ると約束して下さった川勝平太静岡県知事、
国内外の反・脱原発のために行動を起こされた市民、政治家、報道機関、企業の皆さま、
そして菅直人首相、海江田万里経済産業省大臣、水野明久中部電力社長のご英断に心から感謝して。

2011年5月14日 STOP!浜岡原発 代表 戸倉由紀枝(静岡県浜岡原発20キロ圏内在住)
E-mail: stophamaokanuclearpp@gmail.com
Tel: 090-4401-8774